日本語での交際ではない国際恋愛カップルでは、どうしても言語の壁が出来てしまいます。この言語の壁は下げることはできますが、なくすことは出来ないのです。
どちらかがネイティヴ並みにその言語の文化の中で育っていれば別ですが、かなりハードルが高いもの。
しかしこの言語の壁は受け入れないといけないもの。国際恋愛の先輩たちはどうやって乗り越えているのでしょうか。この言語の壁との上手に向き合い方をご紹介します。
目次
国際恋愛に付き物の言語の壁!日本人と付き合うときとの決定的な違い
相手を理解しているか不安になってしまう
自分の母国語ではなく第二・第三言語の場合、いくら勉強しても何年勉強しても、その言葉に自信をつけるのはとても難しいもの。特にその言語が相手の母国語であれば、その不安は一気に上がります。
自分の言語レベルと相手の言語レベルに大きな差がある場合、本当に自分の言いたいことが伝わっているのか、相手は私のことを知ってくれているのか、交際が長く続けば続くほど不安になります。さらには相談事をするたびに「私の言葉、伝わってるかな…」「もっとこういう風に伝えられたらなあ…」と不安になります。
実際には伝わっていることも、余計な心配ばかりが頭をよぎってしょうがないのです…。
口数がグッと少なくなる
日本語だったらついつい言ってしまう小言や独り言も、他の言語になると「あ、そういえばこれってなんていうんだっけ?」と頭で考えてしまうことがあるので、一気に減ってしまいます。
しかしこれはデメリットだけでなく、これまで思わず言葉にしてしまっていた相手にとっては余計な一言も、口に出さないことで喧嘩は減ります。
さらには「これってこういう言い方で大丈夫かな」「傷つけないように伝えられるかな」と口に出す前に考える時間ができるので、落ち着いて言いたいことを伝えられます。悪いことばかりではないんですね。
友達や家族付き合いがさらに面倒に
相手の地元に行ったり家族と会うと、私に合わせてくれた言語スピードが一気に早くなるため、たいていの会話についていけなくなってしまいます。
みんなで団欒をしていて一瞬でも気をぬくと話題に乗り遅れてしまったり、急に話を振られても何を言ってるかわからなかったり…。自分だけついていけずどんどん自信だけがなくなっていきます。
地元で開催されるパーティーで友達との間で行うゲームに混ぜてもらっても、もともとルールがわからない、なぜ盛り上がっているのか理解できないという超アウェイな状況を味わってしまうこともあります。
言葉で伝えないと伝わらない
相手の気持ちを読み取って理解する「ローテキスト文化」の日本語と、伝える側がしっかり言葉にして伝える必要がある「ハイテキスト文化」。世界ではハイテキスト文化の言語は非常に多くなっています。
ここで日本語と同じように遠回しで指摘をしたり、空気を読んだりすることを求めてしまうと、もともと言語の文化的にないものを求めてしまうことになり、大きな壁が出来てしまうという仕組みになっています。
空気を読む、相手を察するというのは、日本語独特の文化であることをよく理解した上で相手と話すことで、この壁は解消されるでしょう。
少し慣れないかもしれませんが、積極的に気持ちを言葉にすることを心がけてみてください。
国際恋愛の言語の壁を乗り切るために大事なこと
その時に大事にしたいマインドを3つご紹介します。
どれだけ相手を思っているか
言語の壁を乗り越える一番のポイントは、相手をどれだけ思っているか。気持ちの問題です。わからない、理解できないことを理解しようとするより、文化も丸ごと相手のことを好きでいられることができれば、ずっと気持ちが楽になるでしょう。
正直この言語の壁に関しては乗り越え方に正解はありません。そして完全に乗り越えられる壁でもありません。そのため、まずは相手を思うこと。そしてどうしても伝わらなくてもなんども伝える努力をすること。
そうすることで、最初は難しいと思っていた言語の壁とも上手に付き合っていくことができるでしょう。
相手の言語を勉強しようと思えるか
言語の壁をなくすことはできませんが、壁の高さを変えることは可能です。それは二人の共通言語をとにかく勉強すること。理解が深まればどんどん悩みも解決していくでしょう。
おすすめはドラマや映画を見ること。普段の会話だけでなく、なぜこういうシーンでこの言葉が使われるのか、こういう時にはこうやって伝えることがいいという、実践から言語を覚えていくことができるので、確実に言語の壁は低くなるでしょう。
合わせて、恋人に直接聞いてみるのもおすすめ。どういう意図なのか、こういうときどうやって伝えたらいいのか、ふとした時に聞いてみてください。
割り切る気持ちを持つ
国際恋愛の中で言語の壁はなくなるものではありません。「いくら勉強しても全然わからない…」「言語の壁が乗り越えられない…」と悩むくらいなら、言語の壁があることをちゃんと受け止め、丸ごと楽しんでしまうことも大切です。
そもそも国際恋愛をしているうちはずっと付きまとうもの。もし意見が合わなかったり、ちゃんと伝えたいことが伝わっていなかったら、その都度確認して乗り越えていくことだってできます。
これからご紹介しますが、言葉の壁があるからこそのメリットもあります。ぜひ二人で楽しんで乗り越えていきましょう。
別に悪いことばかりではない!経験したから分かる言語の壁があるメリット
実は言語の壁はメリットとして捉えることもできます。ぜひポジティブに捉えて楽しく乗り越えてくださいね。
多少許されることが多々ある
「あ、今怒らせちゃったかな…」「使う言葉間違えた!」日本語だったらその一言で二人の仲にもう修復できないヒビが入ってしまうこともありますが、言葉の壁があれば、ちょっとは許してもらうことだってできるのです。
もちろん一度間違えたことを繰り返すのはダメですが、素直に謝罪をして、学ぶことができればそんなに心配することはありません。これは特に、相手の言語を共通語として使っている時に効果を発揮します。
相手には少しでも「母国語ではない言語を話させてしまっている」という気持ちがあります。そんな相手が間違えてしまったくらいでは怒らないでしょう。しかしコミュニケーションはしっかりとっておきましょうね。
相手を傷つけなくて済む
母国語なら思わずパッと言ってしまう一言も、母国語でなければ一度「今これ言っていいのかな?」と心の留めることができます。第二言語の英語で彼と会話をしていた私は、実は言語のおかげで何度か喧嘩になるところをグッと気持ちを抑えることができました。
もちろん、頭の中でぐるぐるしている気持ちはしっかり冷静になってどういう言葉で伝えたらいいか、考えながら相手に伝えていました。二人のコミュニケーションは大切にすることで、お互いの信頼関係を崩すことなく関係を深めることができます。
心の負担が減る
先ほども少しお伝えしましたが日本語ではない言語であれば、言葉で伝えるハイテキスト文化の言語が多いのです。そのため、ローテキスト文化の日本語のように何を思っているか雰囲気を察することはなく、顔色を伺うこともありません。
もし嫌なことや納得がいかないことがあれば声に出すのがハイテキスト文化ルール。自分の思いをまっすぐに伝えるからこそ、二人の仲は深まっていくのです。
国際恋愛の言語の壁は気持ちで乗り越える!
まず安心して欲しいのが、どの国際恋愛カップルでも言語の壁はあるということ。あなただけが悩んでいる問題ではありません。そしてこの言語の壁がなくならないと知って欲しいです。そうすることで、今まで無くそうとしていた努力が、壁を低くしようという努力に変わるから。
二人のペースで問題があれば一つずつ解決し、素敵な関係を築いていってくださいね。
まずは言語の壁から出来てしまうあるあるな違いを4つ、ご紹介します。