これまでこんな風に悩んだことはありませんか?
初デートは映画では二時間話すことができないし、遊園地だと並んでいる間に喧嘩しがち…などと言う噂を聞いたこともあるかもしれません。しかし食事ならいかがでしょうか?悪い噂を聞いたことは、非常に少ないと思います。
初デートで食事に誘うのは今では鉄板コースかもしれませんが、これにはランチョンテクニックという心理学が絡んでおり、次の約束に結びつけやすいのが食事デートなのです。
目次
ランチョンテクニックとは?
ランチョンテクニックとは、アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランが提唱しました。食事をしながら相手と話すことで、食事が美味しいという事実を受けるため、話す内容も良い印象を与えることができるということです。
例えば、ドラマのワンシーンでお偉いさんが密会するのはだいたい美味しい料理が並ぶ個室が多いですよね。様々なビジネスマンが集まるパーティーも、必ずと言っていいほど立食として美味しい食事が用意されています。
これもこのランチョンテクニックを使用したもの。人は美味しいものを食べると、ご飯と話をする人という全く別のものであっても、脳でどこか同じ印象と結びつけてしまう効果があるそうです。
これを連合の原理と呼ぶことから、ビジネスシーンでよく使われます。
これまで、
- なかなか接点のなかった会社と協業してみたい
- コラボレーションしてみたい
などという提案や相談を、美味しい食事中にすることで非常にポジティブになれるため話が円滑に進んだり、いい方向に進むと言われています。
ランチョンテクニックは「要望を受け入れやすくなる」「相手に好意をもつ」という性質があります。
ランチョンテクニックはほんとうに効果があるのか?
実際にビジネスシーンをはじめ、多くのシチュエーションで使われているところから、効果は非常にあると言えます。
ビジネスシーンは人との駆け引きが必要な時もあります。これはいくら上手な人であっても、会議室で協議をしていてもなかなかいい方向に進ませることができないこともあります。
しかし美味しいものを食べることで、食事が美味しい=ポジティブであるという印象をまず持つことができます。ひと段落したら交渉に入るといったパータンであれば、より確実との交渉をうまく運ぶことができるとされています。
さらに食事という行為をしている時、人間は食事に目がいきがちで判断力が鈍ります。どうしても逃したくない交渉やお願い事があるときには、相手を食事に誘ってみましょう。
食事がひと段落してきたら徐々に本題に入っていきます。美味しい食事を楽しみながら相手の判断力を鈍らせつつ、交渉を良い方向に向かわせられることが大切です。
ランチョンテクニックを使った恋愛テクニック
このランチョンテクニックは、相手をまずレストランに誘うという大きなステップから始まっています。
たとえタイミングがつかめず、会話が乗れなくなったとしても、まずはレストランに誘った自分は褒めてあげましょう。
そうして心の中で自分を褒め、美味しいご飯でお腹が膨れている時に、次のデートのお約束を取り付けると良いでしょう。
ランチョンテクニックを活かすシュチュエーション
シチュエーションは、
- 初めてのデートの行き先が決まっていないとき
- 気になる相手をデートに誘いたいとき
などに使うことができます。
「一緒に食事にでもいきませんか?」と誘う方が良いと聞いたこと、ありますよね。この食事に誘うという行為がランチョンテクニックを使って相手との距離を縮める第一歩です。
「遊園地に行こう」「映画に行こう」というのは好き嫌いがあり、さらに時間を取ってしまうので、つまらなくなってしまったらあとが大変です。
食事なら人間誰でも必ずするもの。断る人はまずいないので、まず最初にデートに誘うならランチョンテクニックを使える食事にしましょう。
ディナーに誘えたらとても良いですが、気軽なのはランチです。もしディナーで反応がよくなかったらランチに誘った後、ランチョンテクニックを利用して次はディナーでも良いでしょう。
可能であれば予約をしておくと並ばず済むのでおすすめです。事前にさりげなく食べられないものや嫌いなものがないかを聞いて置くと良いです。
リサーチからしっかりして置くことで「自分のために選んでくれたんだ」と思わせることもできます。
ランチョンテクニックを活かす具体的な方法
具体的な方法を、
「次のデートに映画館に行きたいと言う」
という目的を達成するというシチュエーションを仮定してご紹介します。
レストランで食事に誘うこと。これには綿密なリサーチと相手の好きではない食べ物を把握した上で、レストランを予約しておく事前準備が必要です。雰囲気もランチョンテクニックに関わってくるので、なるべく雰囲気の良い素敵なお店が良いでしょう。
食事を堪能している最中にさりげなく映画の話題をはじめ、終わる頃に「一緒に観に行きませんか?」と誘ってみましょう。
相手はメイン料理で幸福感に包まれています。ポジティブな返事が返ってくる可能性が高いため、ここでさりげなく聞いてみるのがポイントです。
中盤に映画の話で盛り上がれないなら、ランチや遊園地などバックアッププランがあると良いかもしれません。
ランチョンテクニックは話すタイミングにも気をつけてくださいね。
ランチョンテクニックを活かしたい相手
ランチョンテクニックを活かしたい相手は、
- これからデートに行くことが決まっているけど行き先が決まっていない人
- デートに行きたいほど気になる相手
- 知り合い・友人関係でその先に進みたいなと思っている相手
- 食事の他に映画デートや遊園地デートを誘いたい相手
などで、どんな相手にでも利用できるのがこのランチョンテクニックにメリットでしょう。
「食事を取るのが好きではない」「誰かと食事をするよりも一人で食事がしたい」という方は少ないはず。
初めてのデートで次のデートに繋げたい、次はもっと違うところにデートに行きたいと考えている人こそ、ランチョンテクニックを使ってみてください。
まとめ
ランチョンテクニックは細やかなテクニックやこちら側から仕掛けたりする、心理学のテクニックではありません。そのため、誰にでも使うことができ、相手が誰であろうと人間であれば効果があるとされているテクニックです。
ただ気をつけたいのは、美味しいものを食べている時にポジティブになれるため、万が一口に合わない料理を食べている時に、ランチョンテクニックを使用するのは非常にリスクがあるでしょう。
そんな時はすぐ別の店に変えてもOK。美味しいご飯とおしゃれな雰囲気のお店が、このランチョンテクニックを成功させる秘訣なのです。
このランチョンテクニックを利用して、美味しいご飯を食べた後ポジティブな気持ちになった時に、メインのお願いをしてみてくださいね。
「気になる相手となかなか近づけないなあ…」
「デートに行きたいけどどんなところがいいのか迷う…」