そんな風に思ったことはありませんか?駆け引きは苦手だし、でもいつもデートに誘うのはこちらから…。
なかなか真剣な付き合いになれないという悩みを持っている方は、ぜひ『ツァイガルニク効果』を試してみてください。
ツァイガルニク効果は相手を焦らすことで、相手の自分への興味を引く方法です。人は完了したものよりも未完のものの方が執着心と共に、印象に残りやすいと言われています。
そこでこのツァイガルニク効果を、上手に恋愛で利用する方法をご紹介します。
目次
ツァイガルニク効果とは?
ツァイガルニク効果とは、ドイツの心理学者クルト・ヴェインが提唱した心理学で、「人は完了したものよりも、未完成のものや未来の方に執着心がある」という効果です。
例えば、続きもののドラマがこれにあたり、中途半端なところで次の回に行くことで「次回(未来)はどうなるのか」と想像してしまい、執着してしまいますよね。
実は「最初から最後までみたドラマ」よりも「最終回だけ見れなかった」というドラマの方が人の記憶には残りやすいという結果が出ています。
このように、何かを途中で終わらせることにより、相手に強い印象を残らせることができるという仕組みになっています。途中で終わってしまった小説、未完の漫画、途中で抜け出した映画の続き…。
このように少しずつ残していくことで、「未完のものを完成させたい!」という心理が出来上がるというわけなのです。
「手に入れたいけど手に入れられない状態」を作り出すことで、相手の意欲を掻き立てることができます。さらにそこに強い印象を残すことができれば、相手との距離もぐっと縮まるはず。
ツァイガルニク効果はほんとうに効果があるのか?
ツァイガルニク効果は、ほんとうに効果があるのかという疑問ですが、続きもののドラマや映画を観たくて、次の回が待てない!という状態に陥ったことは、誰しもあるはず。
連載物の漫画も「次のストーリーが待ちきれない!」とか「漫画喫茶に行ったら面白い漫画を見つけてなかなかやめられなかった」という経験をしたことがある人も多いですよね。これもツァイガルニク効果の一つです。
この未完のものを完成させたいという欲求は誰しもが持っており、上手に恋愛で使っていくことにより、相手の印象に強く残すことができます。
このツァイガルニク効果は細かいテクニックや自分を変えたり、相手によく見せる必要はありません。
しかし、もしかしたらこちらも我慢をしたり、辛抱する必要があるかもしれません。相手を落としたいなら、こちらが我慢に慣れる必要があり、相手の出方を確認しながら少しずつ距離を縮めていくことが重要でしょう。
恋愛になるといつも追いかけてしまう方は少し難しいかもしれませんが、ツァイガルニク効果は非常に効果的です。
ツァイガルニク効果を使った恋愛テクニック
相手の印象に残らせることで、相手に自分をより意識させることができるツァイガルニク効果。
比較的他の心理学テクニックよりも気軽に使えるのですが、誰にでも使って効果があるものではありません。
続いてはツァイガルニク効果を恋愛で活かすシチュエーション、具体的な方法、ぴったりな相手をご紹介します。
ツァイガルニク効果を活かすシュチュエーション
ツァイガルニク効果を使うシチュエーションは、
- 二人でデートに行ったとき
- メッセージを交換しているとき
- 自分を相手に知ってもらうとき
などに当たります。
二人でデートに行った時は、最初にランチと決めたらランチだけ、「もう一杯行かない?」と誘われても断るなど、相手の誘いに安易に乗らないことで相手を焦らすことができます。
これは肉体関係も同じ。真剣な関係になるのを少しだけ先延ばしにすることで、相手はその目標に向かい一生懸命に手に入れようとします。メッセージの交換もすぐに完了させるより、少し時間をおいて返信する方が、その待っている間も相手はあなたのことを考えると言われています。
自分のことを相手に伝える時は、情報を一気に知らせるのではなく、少しずつ順番に相手に伝えると相手は「もっとあなたのことが知りたい」という気持ちになるといいます。
これもツァイガルニク効果の一つで、相手の全てを早々に知ってしまうと、追いかける対象がなくなってしまい未完ではなく完了してしまいます。どうにかして未完の状態を保ち続けることが大切でしょう。
ツァイガルニク効果を活かす具体的な方法
ツァイガルニク効果の具体的な方法は、先ほど少しお伝えしましたが、時間をかけて完成させないように保ち続けること。
例えば、デートに行った時は、最初にランチとショッピングと決めたら「このあと一杯飲んで帰らない?」と夕食の誘いを受けても、速やかに帰ってみましょう。
「せっかく向こうが誘ってくれたのに…」という気持ちもわかります。1秒でも長く二人きりでいたいですよね。でもここはグッと我慢してください。我慢してスッと先に帰ることで最後まで相手に付き合った時よりも、次のデートに誘われる確率が一気に上がります。
相手はもったいぶられることで、思わず追いかけたくなります。この心理を上手に利用したのがツァイガルニク効果なのです。
ツァイガルニク効果を活かしたい相手
ツァイガルニク効果を試したい相手は、
- あなたの距離が近い人
- 知り合ってまだ日が浅い人
- 自分に好意を持ってくれているかもしれない人
- ゆっくり一緒のペースで歩いてくれる
人です。
ツァイガルニク効果は焦らすことで相手に追わせる行為。周りにたくさんの恋人候補がいる人は焦らされても「面白くないから次に行こう」と思われてしまうかもしれません。
自分に好意を持ってくれていそうな人でなければいけません。興味がない人に焦らされても追ってはこないもの。自分に好意があるかどうか、興味があるかどうかを確かめるのはなかなか難しいのです。
そこでこのツァイガルニク効果はやろうと心に決めて行うものではなく、タイミングが来たら行ってみる効果だと思って取り組んでみてください。
- 少し自分のことを立て続けに質問してきたな…と思ったらあまり話しすぎない
- チャットが続くな…と思ったら止めてみたり
- デートに行ってもう一杯飲まない?と誘われたら断ってみる
など。気付いた時から初めてみると良いかもしれません。
大切なのは焦らしすぎないこと。断った次の回はちょっとだけ誘いに乗ってみるなど、少しずつ調整してみてください。
まとめ
ツァイガルニク効果は焦らすことで、相手に手に入れたいけど入れられない状況を作り出し、自分への印象を強く持ってもらう効果です。
ツァイガルニク効果を上手に使いたい時に大切なことは、焦らしすぎないこと、相手の様子を伺いながら焦らすことに注意してください。
もともと焦らされるのが嫌いな人、恋愛は追いかけられたい派の人は、ツァイガルニク効果は効かないでしょう。さらに相手に困っていないほど、いつも恋愛が順調にいく人も難しいかもしれません。
ツァイガルニク効果を利用する際は、相手がどんな相手かを簡単にでも知っている方が、成功率は上がるでしょう。ぜひ試してみてくださいね。
「なかなか相手の心がつかめない…」
「いつも次のステップに進めない…」
「気付いたら全力で相手を追いかけてる…どうしたらいいの?」