現在、日本では結婚したカップルの三組に一組が離婚してしまいます。
若いうちに離婚した場合、比較的新しい恋をして再婚することもありますが、子育てが一段落したり、子どもが成人したりした後に離婚した場合、つまり「シニア婚」になってしまう場合、再婚するのが結構大変だと言われます。
ここでは、中高年の「シニア婚」について、その現状と効果的な婚活方法について考えてみたいと思います。
実は有利なのは「結婚相談所を使った婚活」です!
目次
再婚したい、パートナーが欲しいと思っているシニアが多数!
ファッション誌『CanCam』が、大手結婚相談所「オーネット」が50~69歳の男女(今結婚している人を除く。結婚相談所のアンケートなので、既婚者がいないのは当然ですが)に聞いたアンケートと題して、以下の内容を掲載しています。
【女性】
「パートナーがいる」:16.6%
「パートナーはいないが、欲しいと思っている」:24.4%
「パートナーはおらず、欲しいとも思わない」:58%
【男性】
「パートナーがいる」12.5%
「パートナーはいないが、欲しいとは思っている」42.7%
「パートナーはおらず、欲しいとも思わない」44.8%
参考:【50代からの恋愛】「独身中高年の出会いの場」に意外なアレがランクイン!
男性の方が、パートナーが欲しい人が多いようです。また、「パートナーがいる」割合が「女性>男性」なのは、若い年齢に「恋人がいますか?」という質問に対して、「いる」と回答する割合が女性の方が高いのと同じで、一部男性層に二股(不倫含む)がいるからだと思われます。
中高年でも妻(子)ある男性と付き合っている女性が一定数いるのでは?というのが私の見立てです。
そんなパートナーと知り合ったきっかけですが、以下のようになっています。
【女性】
1位「職場恋愛」
2位「友人、知人の紹介」
3位「SNS」
【男性】
1位「友人、知人の紹介」
2位「職場恋愛」
3位「趣味のサークル」
参考:【50代からの恋愛】「独身中高年の出会いの場」に意外なアレがランクイン!
出会いのきっかけはまぁ予想がつきますが、女性3位の「SNS」というのがかなり意外です。LINEやtwitterを使いこなしているのでしょうか?「デジタルディバイド」はあまりなくなってきてるのかもしれません。
- 男性の4割、女性の4分の1のシニアが「出会いが欲しい」と思っている
- 出会いはもういらないという人も約半数いる
- SNS、スマホを使いこなして出会いにつなげている人が結構いる
これが、離婚後の中高年の実態のようです。もちろん、一度も結婚したことがないシニアの中にもパートナーが欲しい、結婚したいという人はいるはずですよね。
意外とSNSを使いこなしているシニア層!
中高年世代も普通にスマホやSNSを使いこなしている人たちが結構います。
「情報通信白書平成29年版|総務省」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111110.html
によると、最新のスマホ所有率は
30代 90.4%
40代 79.9%
50代 66.0%
60代 33.4%
70代 13.1%
となっていて、50代~60代の「シニア婚」世代でも半分くらいの人がスマホを持っていますね。当然、ネットやSNSもするはず。
というわけで同じ「情報通信白書」で、年代別にSNSの利用について調査したものがこちらです。
転載:「情報通信白書平成29年版|総務省」
50代で何らかのSNSを利用している人は60.8%と半数を超えています。
多くがLINEですが、Facebookやtwitterを使っている人も結構います。やはり、SNSを出会いツールとして使っている人は無視できない数いるのだと思われます。
再婚手段はSNS?それとも別?
それでは、再婚を希望している中高年がSNSで積極的に出会いにつなげられるかというと、そうでもありません。やはり、SNSを使ったコミュニケーションは独特ですので、向き不向きがあります。
それでは、婚活サイトや婚活アプリがいいのでしょうか?
現在の婚活サイト、婚活アプリは、申し込みが「いいね」ボタンになっていて、ほぼ既存のSNSと同じ使い方ができます。また、登録に当たっては、OmiaiのようにFacebookアカウントが必須なものもあります。
つまり、何らかのSNSを使っていないと登録自体ができないものもあり、やはり中高年層にとっては入会するまでのハードルが高そうです。
私は過去(2年前くらい)に複数の婚活アプリに登録して、有料会員として婚活していた時期がありました。その際に、せっかくなのでいろいろ条件設定して検索してみたのですが、40代までは男女ともに多少いるのですが、50代以上はほとんどいませんでした。
圧倒的に婚活アプリ、婚活サイトをやっている層は20代~30代で、ここで50代以上の人が婚活しても「変な人」と思われてしまうのではないでしょうか?結婚目的ではなく、遊び目的、怪しいビジネス目的など・・。
婚活アプリに登録しているシニアは実はほとんどいませんし、アプリ側も全く顧客だとは思っていないのが正直なところです。
経済的余裕を見せるためにも結婚相談所で婚活
それではどうすればいいのでしょうか?職場や友人の紹介が最も適しているのはその通りですが、そういうツテがなく「婚活」をしたい場合、結婚相談所がおすすめです。というか、年齢的に結婚相談所くらいしか「婚活」できないんです。
婚活アプリ・婚活サイト:20代~30代中心
婚活パーティー:年齢制限があるものが多い(40歳まで、45歳までなど)
結婚相談所ならば、各会員のプロフィールや職場、年収などの証明を提出しますので、真剣に再婚(新婚もいますが)を求めている人にとっては都合がいいのです。ただし、どういう結婚をしたいのかで入会する結婚相談所が変わってきます。
男性で子どもが欲しい場合
必然的に、相手の女性は40歳くらいまでになるでしょう。そうなると、よほどのハイスペック(年収や職場)でない限りうまくいきません。50代のおやじが30歳くらいの女性に申し込んでも「この人キモイ」と思われるだけです。
写真やプロフィールの書き方など注意しないといけませんし、大手の結婚相談所でその旨を話して厳しい婚活戦線に臨まないといけません。低年収は論外、700万円以上ないと話にならないでしょう。
や
「ZWEI」
(オーネット・ツヴァイの違いについては「【わかり易い図解付き】オーネットとツヴァイを徹底比較!本当におすすめはどっち?」を参考にして頂ければと思います。)
がおすすめ。そのほかIBJなどの仲人型結婚相談所でよく相談されるといいでしょう。
子どもがいらない場合や女性の場合
同年代の異性との再婚であれば、そこまで結婚、婚活の難易度は高くありません。中高年向け、シニア婚を行っている結婚相談所を使えばいいです。これらは、通常の結婚相談所と異なり
- 男性は年金でもOK(通常は「安定した職」「定期的な収入」が男性の場合必要です)
- 必ずしも「入籍」を目的としない(通常はもちろん法律婚=入籍が目的です)
- 「成婚」の定義も緩やか(週末婚や通い婚、「茶飲み友達」程度でもOK)
という特徴があります。子どもが成人している中で「再婚」(法律婚)したら、遺産や財産の相続などで大揉めになります。「後妻業」のような人に引っかかれば大変なことになります。
「成婚」の定義を緩めて、老後、生涯をともにするパートナーを見つけるお手伝いをします。具体的な結婚相談所としては以下があります。
1.オーネットスーぺリア
「オーネット」の姉妹版で、男性50歳以上、女性45歳以上が入会条件になっています。というわけで、子どもがどうしても欲しいという男性は、通常のオーネットでがんばっていただくことになります。
こちらは年金収入だけでもOKですし、お見合いのセッティングもしてくれます(通常のオーネットは原則自分たちで会う段取りをつける)。
公式サイト:オーネットスーぺリア
2.茜会
都市部中心の中高年向け結婚相談所です。独自の会員組織を持っていて、男性は40代から、女性は30代から入会できますが。中心は50代、60代のシニア婚を目指している方々です。
お見合いをセッティングするシステムですが、仲人型結婚相談所の「成婚料」がないのが特徴です。
公式サイト:茜会
3.仲人型結婚相談所で中高年に強いところ
上記「1」「2」は独自のシニアの男女のデータを持つところですが、そのほかにもIBJなどの仲人型結婚相談所の中には、中高年、シニア婚に強いところがあります。
例えば
「中高年専門結婚相談所アイシニア」
はIBJに加盟しています。会員データはIBJ共通のもの、つまり20代からのものを使い、その中から中高年を検索して申し込む、紹介するというスタイルです。独自の結婚相談所間のツテがあるところ、単に「中高年に強い」と名乗っているところ、両方あるのでよく見極めてください。
公式サイト:中高年専門結婚相談所アイシニア
まとめ
- 中高年離婚経験者の中にも「またパートナーが欲しい」という人は結構いる
- リアル恋愛で相手を探している人の中には、スマホやSNSを使いこなしている人が結構いる
- 一方で既存の「婚活」でスマホやSNSを使うのは若い人向けが中心
- シニア婚で子どもがいらないならば、専門の結婚相談所を使うのがおすすめ
- この年で子どもが欲しい男性はめちゃくちゃ条件が厳しくなる
- 「入籍」にこだわらない形のパートナーを見つけることをサポートできるのがシニア婚
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