少し前にかなり流行った結婚詐欺と、今回ご紹介する婚活詐欺は似たような手口です。ただ、結婚詐欺は偶然を装い接触するのに対し、婚活詐欺は婚活パーティーや結婚相談所、マッチングサービスに潜んでいるもの。相手を知らないと引っかかってしまうでしょう。
そこで今回は、婚活詐欺の現状について、婚活詐欺師の特徴や手口などをご紹介します。
目次
婚活詐欺は実は増えている
婚活詐欺とは、婚活パーティーや結婚相談所に詐欺師が登録しており、婚活している女性と交際・結婚を持ちかけながら、最終的に大金を払わせたまま消息を絶ち、お金を持ち逃げする詐欺のことです。
結婚詐欺と似ていますが、結婚詐欺師は婚活パーティーや結婚相談所に潜んでおり、接触がかなりスムーズだと言います。
婚活詐欺という言葉は、まだ馴染みがないという方も多いと思いますが、婚活という言葉が流行語に入り、婚活をしている人をターゲットとした婚活詐欺は近年急増しています。ただ、詐欺なのであまり周りに相談できなかったり、泣き寝入りしてしまって報告が少ないのも事実だそう。
これから婚活を始める人が婚活詐欺に遭わないように、よくある手口や手法などを詳しくご紹介していきます。
婚活詐欺師の特徴
理想の相手にぴったり
婚活詐欺師の一番の特徴は、自分が望む理想の男性にぴったりなこと。
学歴も年収も高く、いつもちょっと忙しいのに優しく気遣いができて、スタイルも服のセンスも良い……。そんな人が急に現れたら、つい好きになってしまいますよね。婚活詐欺師は相手の理想の男性になりきるために、さまざまな用意をしてきているのです。
あまり自分のことを話したがらない
ちょっと謎めいた、ミステリアスな部分がある男性に女性は弱いもの。結婚詐欺師は、自分の本当の姿を見られたくないという思いから、自分のことはあまり言葉に出しません。
相手は保守的にそ話さないのですが、それが逆に女性には魅力に映ってしまいます。詐欺師のペースに持っていかれないように気をつけてください。
顔がいい
顔がよく男性は誰にでも好かれやすい爽やかなタイプの人、女性は可愛らしい人や美人な人も詐欺師に多いです。男性も女性もルックスがいい人に惹かれる人が多く、詐欺師もそれを狙っています。
これまで恋愛経験が少なかった人ほど、ルックスがいい人に惚れてしまう傾向があるそうなので、一度疑ってみてくださいね。
婚活詐欺の手口
好意をアピールされる
婚活パーティーや結婚相談所で出会うところから始まります。他の婚活をしている人に混じっているので、出会い方は非常にスムーズです。
そこから積極的にデートに誘われたり、はっきり言わなくても交際しているかのような振る舞いなので、どんどん相手のペースに乗せられてしまいます。
とことん優しくされる
とにかく優しいのも特徴です。気遣いや気配りができたり、甘えさせてくれたり……。
とても優しくすることで、自分を信用してもらおうとしているのです。しかし、人は優しくされると変に情が湧いてしまい、油断をしてしまいます。
自慢話をされる
「株が儲けててね」「会社が軌道に乗っていていい感じ」など、今自分は順調で頑張っていますというアピールを一方的にされます。
優しくされたあとなので「この人、仕事も頑張ってるんだ!素敵!」と思い込んでしまいがちですが、それが相手の手なのです。
不幸が訪れる
急に電話がかかってきたり、メッセージで「会社が倒産しそうで……」「家族が病気になってしまって……」と、相手に不幸が訪れます。
「君は心配しなくていいから」と最初の方は頑張っていることをアピールし、心配させます。
お金を貸して欲しいと持ちかけられる
先日の不幸がかなり悪い方向に転んでしまったと、数十万〜数百万のお金を要求されるようになります。
「これまで優しくしてくれたから」「あんなに頑張ってた会社を立て直して欲しい」といったような気持ちから、お金を渡してしまう人が多いそう。「二人の未来のために」が口説き文句です。
連絡がだんだん取れなくなる
お金を貸したあたりから、徐々に連絡が取りづらくなります。デートの約束がキャンセルになったり、連絡がなかなかつかなくなったり……。
相手に理由を聞いても「忙しい」「ちょっと待って」と先延ばしに。どんどん心の距離が離れていきます。
消息が絶たれる
いつの間にか相手からの連絡は一切帰ってこなくなり、お金も貸したまま、消息が絶たれてしまいます。
「お金を取られた!」と気付いた頃にはもう遅く、婚活詐欺に遭ってしまうという流れです。付き合っていたと信頼させて、お金だけをだまし取っていくのが婚活詐欺です。
婚活詐欺のパターン
事業失敗
事業の失敗はよくある話で、特に、最初の方から「自分の会社を頑張っている」とアピールすることで「あなたの大切な会社なら……」とお金を出してくれることが多いのが特徴です。
あまり詳しいことを話さなくても「会社を経営していることは簡単ではないこと」を理解してくれるからでしょう。
借金
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「君との結婚を考えているけど、実は借金があって……」と、結婚したいけど実は借金があるんだと後から打ち明けられるパターン。
「自分がお金を貸すことで借金がなくなるなら」と貸してしまうそう。
事件・事故
「事件・事故に巻き込まれた」という理由も相手が大切だと思うがあまり、自分のお金で相手が助かるなら、大事にならないなら助けてあげようと思ってしまいます。
仕事のミス
仕事の大きなミスだけではないですが、そこからの事業存続の危機など、お金を払えば今の仕事を続けられるといった状況を作り出し、お金を援助してもらおうとすることもあります。
式場の予約
「君がここで式を挙げたいと言っていたから」という文句で手付金を払って欲しい、または、式場代の半分を先に払って欲しいと言われて出してしまうケースも。
相手にお願いするのではなく、自分も積極的に参加して相手に全てをお願いしないようにしましょう。
婚活詐欺に遭わないためには
ラストチャンスだと思わない
「これが結婚できる最後のチャンスだから」と思ってしまうと、どうしてもその人にしがみついてしまうことになります。貯金はあるし、大切な人を救うためならとお金を出してしまいたくなりますが、一旦立ち止まって本当に大きなお金を預けていいのかを考えてから行動しましょう。
特に、日が浅くここまで順調すぎる交際ほど、その流れに乗るのは危険です。
相手にお金を任せるようなことはしない
二人の結婚のため、いくら相手が「契約はこっちでしておく」と言っても、お金は渡さないようにしましょう。なんでも相手に任せてしまうと、その後の結婚生活も相手に任せっぱなしで、主導権を相手に握らせてしまうことになります。
二人の結婚なので、どんな決断も二人一緒にしていくことを心がけ、提案していくことが大切です。
少しでも変だなと思ったら周りに相談する
そもそも相手に「お金を貸して欲しい」とお願いすること自体、ちょっとおかしいと考えて良いでしょう。大人としてしっかりしている人であれば、大切な恋人に大きなお金を貸して欲しいと頼むことはありません。
少しでもおかしいなと感じたら、できるだけ早く周りに相談するのが良いです。別れるなら早い方が良いでしょう。
婚活詐欺に遭わないために意識しよう
せっかく婚活を頑張っているのにもかかわらず、それを台無しにしようとカモになってくれる人を待ち望んでいる婚活詐欺師は実際にいます。そんな人に大切なお金を取られないよう、婚活詐欺師はどこにでもいるということを意識しておきましょう。
世の中にはそうそう完璧な人はいません。少しでも不安になったり疑問に思ったら、周りに相談して詐欺の被害に遭わないようにしてくださいね。